沿革・経営理念

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沿革

レルテックは,創業者である堀口昇によって研究開発指向の医療機器メーカーとして1993年に設立されました。主力製品である独自性の高い医家向け医療機器(人体への電子供給機能を備えた負電位治療器)が顧客の皆様からご好評をいただき順調に成長し,2004年3月期には約19億円の売上高を,2007年3月期には約2.5億円の営業利益 を計上しました。

レルテックの医療機器は,標準治療の満足度が低い難治性疾患に罹患した顧客が補完代替医療の手段として自費購入し,医師の指示下で在宅治療に用いられるのが一般的でした。一方,創業者は顧客が実際に罹患している各種疾患に対する臨床開発を進め,当該疾患の適応症を取得したい,それによってレルテックの医療機器を標準治療の一手段として位置付けたいと考えていました。現在の効能効果は,頭痛,肩こり,不眠症および慢性便秘の緩解のみですが,この効能効果と顧客が治療したいと考えている疾患が同じではないことが多いためです。また創業者は,レルテックの医療機器の作用特性から健康の維持・増進,即ち保健にも適しているとも考えていました。

以上のとおり,標準治療や保健の一手段としてレルテックの医療機器を普及させ,広く人々の健康に貢献したいと常々考えていた創業者は,好評な製品と好調な業績を背景として,借入金を主な資金源として海外での臨床研究,国内での新工場建設・販売子会社設立および中国での生産子会社・販売子会社の設立といった事業拡大を進めました。しかし資金不足のためいずれも結実せず,約65億円の負債を抱えることになり事業継続が困難になりました。

多額な債務を整理するため,レルテックは2011年4月に大阪地裁に民事再生手続開始を申立て,その後,再生計画に則った弁済を進めることで2021年3月に債務を解消しました。しかし倒産に伴う風評等の影響によって売上は激減し,これにCOVID-19パンデミックの影響が加わったことで近年の業績は低迷しています。

レルテックは,これまでに自社の医療機器を用いた4件の海外における臨床研究(米国:慢性C型肝炎(未公表),中国:HIV感染症/AIDS1,メタボリックシンドローム2および乳酸代謝3)を実施しており,いずれも良好な成績を得ています。当社は,これら臨床研究成果の活用,および長年にわたる医家向け医療機器の開発・製造ノウハウの活用によって,創業者が志した標準治療・保健のそれぞれ一手段としてレルテック製品を位置付けるための取り組みを進めています。

経営理念

存在意義

還元電子技術の探求と活用によって人々の健康に貢献する。

ビジョン

当社は,医療機器等の開発,製造および販売のみを行う単一事業会社です。そのため,(経営)ビジョンを今後作成する事業ページに記載する予定です。

重視する価値観

1. すべての利害関係者に対する公平な姿勢と透明性
2. 高い規律
3. 経営の持続性
4. 環境変化に応じた能動的で主体的な考動

  1. Antibiotics & Chemotherapy. 2008; 24(10): 93-103. ↩︎
  2. Research Society of Electron Immunotherapy. 2022; 8(1): 20-9. ↩︎
  3. Research Society of Electron Immunotherapy. 2024; 10(1): 3-6.  ↩︎
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